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お題@豊穣の女神・春を呼ぶ女神:花佳
ペルセポネー。 豊穣の女神デーメーテールの娘で、同じく豊穣と農耕を司る女神。アルテミスやアテナに倣い処女を誓う。 春の象徴だけど、それは彼女自身によるものではなく、娘が戻ってきたデーメーテールがうっきうきになるから*。 『四季』のきっかけ。 *冥界の王ハーデースに略奪され妻となった。つまり冥界の女王・王妃。 これにママが激怒して地上に実りをもたらすのをやめた。 困ったゼウスは冥界にヘルメスを遣わして戻すよう伝えた。ハーデースもこれに応じた。 別れ際に冥王はザクロを差し出した。丁重な扱いを受けていたので、ペルセポネーにも悪感情はなかった(なにより腹が減っていた)。それを数粒口にした。 だが、冥界の食べ物を口にしたものは冥界の者にならなければならない。それは神々の理であり、これはデーメーテールどころかゼウスにも変えることはできないのだ。 結果、彼女が食べたザクロの粒数の月だけ、冥界で王妃・女王となる。 もちろん、この間にデーメーテールは実りをもたらさない。つまり冬。娘が帰ると豊穣神の喜びは地上に満ち溢れ、花々が芽吹き咲き誇る。春である。 ちなみに夫婦仲は悪くないらしい(少なくともゼウス&ヘラのようには)**。 **ハーデースは3兄弟の中で一番まともっぽいし。 ※ママ、デーメーテール=りっか? ※プロセルピナってローマ神話名も可愛らしい。