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(金を)紅だぁ!?
「あぁ!? 金よこさねぇだと?」 『わりぃな』(1) この日、先輩は自ら実行役を演じた。他のメンバーも課員や戦術部隊員で、バカタレは運転手だけだった。 もちろん、ターゲットの家はこちらがすでに確保しており、住人は退避済み。用意した20万ほどの現金と貴金属や腕時計を持って、車に戻る。 『@@で降ろすコトなってる』 「報酬はどーなってんの?」 『てめーで聞けよ』 「……てめぇはドコでもらうつもりなんだ?」 秘匿通話アプリで「指示役」に戦果を含めてメッセージを送る。 〈**で受け渡す。報酬は3万+α〉 「おい、**行け」 現着。 「俺が行ってくる。高木、チームは?」 高木「こっちをトレースして現場周辺に展開してます」 『なに言ってんだ、あんた?』 「木下、コイツの持ちモン取り上げて確保しろ。くだらん真似こいたら殺していいぞ。 高木はついてこい。どっかに隠れとけ」 木下・高木「了解」 「これが戦果です」 連絡役『おつかれさん』 「金は? 4人分」 連絡役『…すまないけど、ねーんだわ』 「……」 (1の続き) 横道から(知能的に)ヤバそーなのが2人出てくる。 「俺とやんのか? あぁ、オイ!?」(2) 連絡役『っちょ、オマエ、ナンだ!?』 「高木、やれ!」 💥💥💥💥 (潜んでいた車から飛び出し、2人をデブルタップ) 「てめーを取り調べても意味なさそうだ。 裁判も無駄だが、詫びさせてやる。死んどけ」💥