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最後に夢を見ている奴に送るぜ

2024年10月19日 16時01分
使用モデル名:CustomModel(その他)
対象年齢:全年齢
スタイル:リアル
参加お題:

Dreamin\'~灰色の風に踊る夢~ アスファルトの上には、泥だらけのクツが並んでいる。靴ひもも乱れて、まるで自分たちの主がどこかへ逃げ出したかのような姿だ。街の片隅でその様子をじっと見つめるエルフの戦士、ユメリアは、ため息をついた。 「こんなに散らかってるのに、誰も気にしないのかしら?」 彼女は目の前を通り過ぎる人々を眺める。彼らは灰色の風から生まれたように無表情で、ただ番号で呼ばれることを受け入れている。ボルトとナットで組み立てられたこの街は、まるで機械そのものだ。しかし、ユメリアにはその無機質さがどうにも受け入れられない。爆弾にすらなれないこの街に、どんな夢があるのだろうか。 「ユメリア。まだうだうだしてんのか?」 突然、声をかけられたユメリアは振り返る。そこには、相棒のドワーフ、グリンディが立っていた。相変わらず彼の表情は険しい。どうやら機嫌が悪いらしい。 「冗談、顔だけにしろよ。そんな顔してるとさらにモテなくなるぜ。」 グリンディは苦笑を浮かべ、ユメリアに皮肉を言った。だが、ユメリアは気にする素振りも見せずに鼻を鳴らす。 「グリンディ、知ってる? 人生は恋と一緒だよ。」 意味深に微笑むユメリアに、グリンディは呆れ顔をする。 「お前な…意味が分からない話ばかりするなよ。」 「分からなくてもいいの。それがロマンってものよ。」 そんなやり取りをしながらも、二人は街を歩き続ける。ユメリアの目に映る人々は、まるでロボットのように規則正しく動いている。右へならえで、誰もが同じ一日を繰り返す。そんな「人形のような人たち」がユメリアはどうにも好きになれない。 「なあ、ユメリア。お前、本当に何か考えてるのか?」 グリンディがぼそりと呟いた。彼は、どうにもユメリアがただ夢を見ているだけに思えて仕方がないのだ。しかし、ユメリアはそんなことお構いなし。 「もちろん。私はただ夢を見てるだけなのよ、自分のために。そして、あなたのためにもね。」 「はあ? 俺のために? お前、また何かおかしなことを言い出したな。」 「そうかしら?」ユメリアはいたずらっぽく笑い、視線を空に向けた。「グリンディ、考えたことある? この世界がボルトとナットだけでできてるわけじゃないって。」 彼女の言葉に、グリンディは一瞬言葉を失った。何を言っているのか、彼にはさっぱり分からない。しかし、それがユメリアらしいところでもあるのだ。 二人が歩くその上空には、無数の雲が淡々と広がっている。風が彼女たちの髪をそっと揺らし、街の喧騒をかき消すように優しく流れていく。光が雲の隙間からこぼれ、彼女たちの足元に儚い影を落としていた。 「その時、空はただ静かに、何事もなかったかのように広がり続けていた。雲は彼方へと流れ、風は時の狭間に潜む夢を優しく包み込むように舞い上がった。大地に刻まれた足跡は、やがて薄れ、記憶の彼方へと消えていくのであった。それでも、空は永遠に続く。そして、二人の旅もまた、果てることなく続くのであろう。」

コメント (1)

ガボドゲ
2024年10月20日 00時24分

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いいねコメントありがとうございます。忙しくなって活動を縮小しています。返せなかったらすみません。

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