ダークエルフ

漆黒の微笑み～闇に踊る双子の月 エルフの名はルミエール。対するは、ノクターナという名のダークエルフ。彼女は闇と共に生き、その瞳には星々の輝きが宿る。そして、二人の間にいるのは口数の多いドワーフ、グラント。彼らは今日も何とも言えない掛け合いを繰り広げることになる。 エルフ「はいどうも～、ルミエールです！」 ドワーフ「グラントです。」 ダークエルフ「そして私が……ミナミハルオです。」 二人「冗談、顔だけにしろよ！」 ノクターナは笑顔を浮かべ、ふわりと手を振った。闇から生まれたダークエルフらしく、少しだけ不思議な雰囲気を漂わせている。 エルフ「今日のテーマはダークです！」 ドワーフ「おいおい、それじゃ範囲が広すぎてどこから手を付けるかわからないぞ。」 ノクターナ「ダークと言えば、やはりダークエルフですよね。」 ルミエールは彼女をじっと見つめ、少し首をかしげた。考え込んでいる顔が愛らしい。 エルフ「うーん、肌の色がダークなだけなんじゃない？」 グラントが冷静に突っ込む。 ドワーフ「いや、ノーマルエルフより大体強いだろ。身体能力も魔力もな。」 エルフ「ふーん、じゃあ他にどんな特徴があるの？」 ノクターナ「たとえば、夜の目が利くとか？」 エルフ「夜目が利く？ それって便利そうだね！でもさ、夜は眠る時間じゃない？」 ノクターナ「私たちは夜こそが活動時間です。恋と一緒だな。闇に潜む本音が見えてくる。」 エルフ「なるほど、深いね。でもね、昼間の光も捨てがたいよ！」 グラントは肩をすくめる。 ドワーフ「お前、話を聞いてるのか？ ダークエルフの話だぞ、テーマが。」 エルフ「うんうん、ちゃんと聞いてるよ。で、結局ダークエルフって強いのは認めるけど、暗いところばっかりだと気分も暗くなりそうじゃない？」 ノクターナ「そう思われがちですが、私たちには独自の美学があるんですよ。影と光の間にある微妙なバランス、それが美しいのです。」 エルフ「ふーん。でもやっぱり、太陽の下でピクニックした方が楽しいと思うけどね！」 ドワーフ「だからお前、今はダークエルフの話をしてるんだって。」 エルフ「そっか、そっか。でもね、ダークも結局、太陽がいないとできないじゃん？ 恋と一緒だよ。光と影があるからこそ、お互いが輝くんだ！」 ノクターナは微笑んだ。ルミエールの言葉には、どこか無邪気さと深さが同居していた。 彼らの笑い声が遠くへと消え、やがて夜の帳が降りる。空は限りなく広がり、星々が瞬き始めた。月の光が静かに地上を照らし、その光と闇の間に息づく無数の物語が織りなされていた。 風が穏やかに吹き抜け、木々の葉を揺らす音が耳元で囁く。彼らの足元を包み込むように、草原は果てしなく広がり、夜の静寂が心を包み込んでいく。 －－無数の命が息づくこの地上に、光と影が混じり合う。それはまさに、命のリズムといえるものであり、無限の彼方へと続く物語の一部にすぎないのかもしれない。天空に輝く星々は、彼らの旅路を見守りながら、静かに語りかける－－