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告白 (1)

2024年03月11日 14時55分
対象年齢:R18
スタイル:イラスト
デイリー入賞 96

小学四年生の夏、わたしは父さんに犯された。 父さんのわたしを見る目が変わってしまったのが、いつの頃だったかは覚えていない。まだ低学年の頃、されてることの意味もわからないうちから、父さんにいたずらを受けていたのは確かだ。 その意味がようやくわかりはじめ、父さんをこばんだある日の夜、あの男はケダモノのようにわたしにおそいかかり、わたしははじめてをうばわれてしまった。 とてもいたくて、はずかしくて、みじめで。自分の身体がいやしくて、よごれたものになってしまったような、そんな気持ちになった。 母さんは、わたしのことを助けてくれなかった。 それどころか、わたしのことをどろぼうネコだと言って、家を出ていってしまったのだ。 ますますにげる場所を失ったわたしは、父さんが仕事で家を空けている時以外、ほとんど毎日のように犯され続けた。 まだ生理がきていないことをいいことに、あの男はわたしの中へ好き勝手に精液をはきだした。身体の中に精子を流しこまれるたび、自分がすみずみまでよごれていくような、そんな気がした。 この家を出ていくことができたら、どんなによかっただろう。 わたしはまだ小さい子どもで、そんな父親が相手でも養ってもらわなければ生きていくことができない。 生ぐさいナメクジがはい回るようなキスも、身体の中をかき回す肉のかたまりも、全部がまんするしかなかった。 そうやってずっと、ずっとがまんするうちに、何もかもがどうでもよくなって。 わたしの子ども時代はそうして終わってしまった。 友だちや周りの大人たちは、わたしのことを落ち着いたいい子だとほめてくれる。 これ以上、ひとりになりたくなくてみんなに合わせていたけど、本当は何も知らないできれいなままの他の子がうらやましくて、悲しくて。 ねたましくて、うとましくて、にくらしくて……どうしようもなくて、たまらなかった。 どうしてわたしだけこんな目にあうんだろう。みんな、みんな、みんな、みんな。 死んでしまえばいいのに。

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ネットの片隅に生きる、なんちゃって物書きもどき。自作小説の表紙や挿絵をAI生成してます。画像生成はNAIを使用。主にPixivに生息。