thumbnailthumbnail-0thumbnail-1thumbnail-2thumbnail-3

1 / 4

小さなボクのお師匠さま (AI Remastered)

十年前、ボクの住んでいた村は盗賊に襲われて滅んでしまった。 村を通りがかったお師匠さまはお母さんに頼まれて、ボクのことを弟子として引きとったのだそうだ。 お師匠さまの本当の名前は、ユーフィさまというらしい。 人間であるボクと違って、お師匠さまはエルフという妖精の一種なのだという。エルフは人間よりもずっとずっと長生きで、歳をとることがない。 お師匠さまはとても小さい。ボクと同じか、少し低いくらいの背丈しかない。 エルフはみんな、お師匠さまのように小さいのですかと聞いたところ、 「失礼なやつだな、キミは。いいかい、トーマ。これでもわたしは、立派に成人を果たした身なんだぞ。……そりゃまあ、郷の連中からは、ちんちくりんとか寸胴とか散々に言われてたし、ちと発育不良気味であることは、認めているが」 と、少し不機嫌そうに答えたので、エルフがみんなそうという訳ではないらしい。 もっと小さい頃はボクの面倒をつきっきりで見てくれていたけど、ボクが自分のことをできるようになると、だんだんとぐうたらなところが目立つようになった。 放っておくとごはんは食べないし、夜ふかしばっかりして昼まで起きてこない。最近はむしろ、ボクのほうがお師匠さまのお世話をしてるくらいだ。 お師匠さまは、ボクに色んなことを教えてくれた。文字の読み書きや、薬草の見分けかた。天気のことや、空のお星さまのこと。料理だって、家事のやりかただって、もともとは全部、お師匠さまが教えてくれたことだ。 この家での生活はとても静かで、そして平和だ。 森の奥にあるこの家へやってくるのは、行商のおじさんとお師匠さまに助けを求めてくる人たちぐらい。ボクにお母さんやお父さんの記憶はないけれど、お師匠さまがいてくれたおかげでさびしくなかった。 それどころか、やさしいお師匠さまと一緒に暮らせているボクは、とっても、とっても幸せなんだと思う。 だけど、最近のボクにはひとつ、だれにも言えない悩みごとがあった。 それは――。

コメント (1)

如月このり

PCを新調して、ようやくローカルに環境を作ることができたので試作です。 NAIと比べるとなかなか言うことを聞いてくれないというか、NAIはかなり使いやすくチューニングされてるんだなぁ。。。と、改めて実感。

2024年05月24日 13時23分

58

フォロワー

ネットの片隅に生きる、なんちゃって物書きもどき。自作小説の表紙や挿絵をAI生成してます。画像生成はNAIを使用。主にPixivに生息。

おすすめ