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Prototype 2024-03-09 (1)

薄暗い体育倉庫の中で、僕と絢奈は荒い吐息を漏らした。 埃と汗と、精液と愛液の、複雑に入り混じった淫臭が部屋を満たしている。遠く離れたグラウンドから子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。下半身の触れあった部分からお互いの温もりを感じる。 「ん、はぁ、んんんんんんぅっ♥」 「あ、くぅ……っ!」 熱くぬかるんだ柔肉がペニスをなぞり、奥へといざなっていく。アンバランスな大きさの肉杭が、狭隘な内壁にぎゅっと締めつけられた。か細い体躯をかき分けて進む異物の感触を愉しみながら、絢奈はじわじわと腰を落としていく。 これまで数えきれないほど行為を続けていても、その快感は初めての時から色褪せることがなかった。――それどころか身体を重ねるたび、まるで自分に誂あつらえたように馴染み、特別なものへと変わっている。そんな淫靡で背徳的な連想が、下半身に新たな熱を与えていく。 絢奈は身体を少し起こすと両腕を僕の方へと差しだし、冗談めかした口調で誘うように小首を傾げた。頭の片隅を、いつかの光景がリフレインする。 「ねえ、先生……。『恋人つなぎ』、しましょ?」

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ネットの片隅に生きる、なんちゃって物書きもどき。自作小説の表紙や挿絵をAI生成してます。画像生成はNAIを使用。主にPixivに生息。

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