1 / 2
本当に、好きで、好きで、好きで。
彼女の初めてのライブが成功裏に終わり、興奮冷めやらぬ打ち上げ会場からまだ未成年のありすを家へ送り届ける途中――車内で交わした会話の中で、俺は彼女から告白を受けた。 「好きです、プロデューサーさん。大人になるまで、待つことなんてできません」 助手席のシートから不安げに見上げる瞳の色に、心臓を鷲掴みにされるような衝撃を受けた。 すれ違う車のヘッドライトに照らされた横顔が、どうしようもなく大人びていて綺麗だったことを今でもよく覚えている。 熾火のように燻っていたライブの熱が、ちりちり、ちりちりと燃えて。燃えて、燃えて、燃え拡がって。 路肩脇に停めていた車を発進させた俺は、ナビの目的地を彼女の家から自宅のマンションへ――。 本編はこちらから。(小説、R-18) https://www.aipictors.com/works/307358/