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「ミリシラ先生が幼児化した話」ある女生徒の手記より

「みーちゃんとあそぶひとこのゆびと~まれ!」 「遊ぶぅ~!」 私がきゅっと指を掴むと先生はにぱーっと笑った。可愛すぎて鼻血出そう。 ・・・こうなったのには、ちょっとした訳がある。 「おうヒマリ、いいところに!ちょっと来んか!」 私が教室に忘れ物を取りに行くと、教室にいたミリシラ先生がにやつきながら私を呼んだ。今日、学校は休みなんだけど何で教室にいるんだろう。 「先生、どうしました?ていうか何ですかその服」 「地球人からもらったんじゃ。地球の女学生の服でセーラー服と言うらしい」 ふむ、異世界の制服か・・・シンプルさと可愛さ、そしてまるで兵隊の服のような統一感がある。魔法学校の制服とはまた違った趣だなぁ。 「用事は他でもない、この服を着こなしたいんじゃがな。いかんせん今の体格だと服が大きい。しかし真の姿だとなぁ」 「何か問題あるんですか?」 「ちょっと更衣室まで来い。見せてやるわい」 先生に言われるまま更衣室まで移動する。そして先生は真の姿を解き放った。 「御覧のありさまじゃ」 「あ~」 急に体が太く、身長も胸も大きくなるから強調がすごい。おへそも出ている。言ってはなんだが、とてもいかがわしい。 「先生、それなら変身魔法で若返ればいいのでは?その姿とロリモードの中間くらいまで」 「あれ時間制限ある上に年齢調整が面倒なんじゃよな・・・まあよい、試してみるか・・・集中するから絶対話しかけるなよ」 ミリシラ先生が莫大な魔力を集中させていく。先生は高齢のエルフだから当然、若返る年数もかなり大きくしないとダメなんだろう。 「ちょっと、何事ですかこの魔力は!」 「ぴゃあ!?」 突然更衣室のドアを開けて教務主任が入ってきた。その音と叫び声に驚いたミリシラ先生の魔法が暴発した。辺り一面が眩しい光と煙に包まれる。 「「ゲホッ、ゲホッ!?」」 激しくむせる私と主任。煙がおさまると、そこには・・・ 「・・・?」 普段よりさらに幼くなったミリシラ先生が立っていた。 あの後、教務主任を何とか誤魔化して、先生を学生寮の中庭まで連れてきた。先生は若返った影響なのか、その年齢以降の記憶を失っている様子だった。まだ満足に魔法も使えない、本当にただの小さな子供。 「あれ、ヒマリ?その子だれ?」 「えー、可愛いじゃん。何人目の彼氏との子供?」 「私の子供じゃない!第一歴代彼氏の誰ともシてないから!」 どいつもこいつも付き合ってすぐに胸触りたがるんだもん。パッドの秘密を教えてもいいくらい親密になってからならいいのに、我慢できないみたいだし。 「ヒマリおねーたん、おこってる・・・?」 「あっ、ごめんねみーちゃん。怒ってないからね?」 先生が不安げに私を見上げてきゅっと手を握ってきたので、慌ててかがみこんで頭を撫でる。その内に他の学生もわらわら集まり始めて、皆が先生に注目し始めた。 「やだぁ、こわいよぉ・・・」 先生が視線に怯えて私のスカートに顔をうずめる。そりゃそうだよね、自分より背の高い人たちに囲まれて注目されたらこんな小さな子が不安にならないはずがない。 「皆、もうちょっと離れてくれる?見ての通りみーちゃんが怖がってるから」 「「「へーい」」」 興味を無くして立ち去る人、遠巻きになったけどまだ見てる人。とりあえず人口密度は下がった。 「みーちゃん、もう大丈夫だよ。おねーたんと遊ぼう?」 「うん!」 そんな感じで、私は先生と学生寮の中庭で遊び始めたのだ。 その後は私の友達何人かと一緒に、かくれんぼや鬼ごっこ、おままごとをして遊んだ。ちびっこの先生、マジで天使。何しても可愛いんだもん。魔法暴発の影響なのか、セーラー服も子供服みたいになっててよく似合ってるし。 「みーちゃん、これあげるー」 「わぁー!くまさんだー!」 私の友達の一人がテディベアを持ってきて先生に渡すと、嬉しそうに抱きしめる。その様子があまりに愛らしいので、私たちの顔は皆ゆるゆる。一生記憶に残しておきたい。 「・・・あっ、そうだ。私も新しい子供服作ってたっけ。持ってくるね。みーちゃん、ちょっと待っててね?」 いとこの子供にあげるために作っていた服があったので、部屋から持ってくる事にした。スモックというもので、主に園児が着る子供の服が汚れるのを防ぐための上着だ。今更かもしれないけど、セーラー服が汚れたらもったいないし。 「みーちゃん、おまたせー。スモックっていうの。着てみてくれる?」 「うんー!」 スモックを広げて見せる私の前に、先生がたたーっと駆け寄ってくる。と、その時だった。急に先生の体がボンッ!と音を立てて、『大賢者ミリシラ・シッタカブールの真の姿』に戻った。変身魔法の時間切れだ。 「・・・え、ミリシラ先生!?」 「みーちゃんって、先生だったの・・・?」 ざわめく中庭の生徒たち。ぴちぴちのセーラー服に身を包み、私を無表情で見下ろすミリシラ先生。先生に向けて園児服を広げたまま笑顔で固まる私。緊張が走る。 「・・・先生、無事に元の姿に戻れましたね。魔法が暴発した時にはどうなる事かと思いました」 スモックをたたんで背中に回して隠しながら、私はつとめて平静に、微笑をたたえて話しかけた。ミリシラ先生はそんな私を見て、ふっと静かに微笑み、指を真上に向けた。 「完全結界」 中庭に結界が張られ、人の出入りが出来なくなった。 「これで良し。この姿で記憶消去魔法を使うと脳みそを赤子に戻してしまいかねんからのぅ。さぁて、口封じの時間じゃな」 「お慈悲を」 「駄目じゃ。(ピー)す」 「お慈悲を」 その後に起きた出来事については詳細を書きたくない。結界を必死に叩いて脱出を試みる生徒、死に物狂いで立ち向かう生徒、業火や竜巻、吹雪や稲妻によって破壊されていく中庭。全てがボロボロになっていく中で私はしっかり自分の胸の秘密は守り通した。自分でもすごい執念だと思う。ちなみに学校では、この中庭の災害レベルの被害は『急に魔獣が襲ってきたのを生徒皆で撃退した』事になっている。ミリシラ先生の名前が一切出てこないあたり、口封じの効果は絶大だったと言えよう。 あれからミリシラ先生がセーラー服を人前で着る事は無くなったが、時々更衣室でこっそり着ているみたいだ。その際は私たちと同年代の少女の姿になっているみたいだから、何気にいい感じの変身を身に着けたらしい。怪我の功名って奴だろうか。主に怪我したの私たち生徒なんだけど。

コメント (11)

thi

ミリシラ先生の可愛いらしい姿に癒されるお話でしたが、個人的には真の姿でサイズが合わないセーラー服を着ているミリシラ先生の姿をもっと見たかったです

2024年11月03日 17時59分

早渚 凪

真の姿版にするとなぜか高確率でセーラー服がこんな感じに崩壊するんですよね・・・ひどい時はブラ丸出し。何だろう、巨乳が悪さしてるのかな・・・?

2024年11月03日 21時14分

杖先なぎ
2024年11月03日 10時22分

早渚 凪

2024年11月03日 12時30分

猫団子🐈‍⬛🍡
2024年11月03日 08時05分

早渚 凪

2024年11月03日 12時30分

サントリナ

みんな可愛いですが、特に4枚目のテディベアを抱いて笑顔になっているイラストが好きです♪

2024年11月03日 04時23分

早渚 凪

4枚目はマジ天使ですね、私もすごい好きなショットです。欲を言うならテディベアにもふぅと顔を埋めて(ちゅーしてるみたいな感じ)、幸せそうにしてる絵にしたかったんですけど、生成枚数が尽きましたw

2024年11月03日 05時23分

うろんうろん -uron uron-
2024年11月03日 04時14分

早渚 凪

2024年11月03日 05時19分

白雀(White sparrow)

どうしてずっとこのままでいてくれなかったんだ!(涙)

2024年11月03日 04時12分

早渚 凪

「時の流れは残酷なものじゃのう。変身魔法だってずっとは変身しておれんし、完璧な若返りもないんじゃ。忘れよ、そして新しい天使を見つけるのじゃ」

2024年11月03日 05時19分

ルノハ
2024年11月03日 02時55分

早渚 凪

2024年11月03日 04時02分

ぜんざい

なんかスマホのフォルダに青可愛い女の子が映ってる、かわいいなぁ

2024年11月03日 01時00分

早渚 凪

マズいですよ、バレたらスマホごと極大消滅呪文で消し飛ばされますよ!バレる前に逃げた方がいい!

2024年11月03日 02時09分

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 全年齢~R15を中心に投稿します。現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っていますので、基本的にR18作品はほぼ投稿しません。※運営様によってR18に分類される可能性はあります。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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