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亀ら、シャーマン、レンジャーと

「わー、暴れガメだ!!」 「逃げろ!!」 巨大な亀、人ほどの大きさの亀、小型の亀が、それぞれ暴れまわっている。 中には、鋭い牙が生えて、口らからちらちら炎が見えているものまでいる。 「ちょ、ちょっと、危ないぞ!!そっちは!!」 人々の流れに逆らい、暴れガメの方に進む、女性が一人。 とがった耳に、褐色の肌。 ダークエルフらしい。 ダークエルフの美女は、亀たちの前に立つと、何事か不思議な言葉で呟く。 そのとたん、亀たちは何かの憑き物が取れたかのように、暴れくるっていた動きが止まる。 さらに、ダークエルフは、巨大な亀のそばに寄り添い、その甲羅と頭を撫でてやっている。 「さすが、アーゼリン殿、まさか暴れガメさえも手懐かせられるとは」 亀は、竜の眷属として恐れられ、かつ敬われている存在だ。 時折起こる亀の暴走は、天災としてあきらめるしかすべを知らない人々もいるのだ。 「このぐらいは、何ほどの事でもない」 さほどの事でもないかのように、動じることもなく、大亀の甲羅とその背中に乗る子亀を撫でる、アーゼリン。 「あ、こら。お尻をつつくな」

さかいきしお

コメント (4)

喜多野ぴこ
2023年11月14日 11時33分
もこもこ
2023年11月13日 11時53分
binbin yea
2023年11月12日 13時58分
bonkotu3
2023年11月12日 09時50分

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