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スーパーノート@J
先輩「おいおい、いかに俺でも札のコピーは看過できねぇぞ?」 相棒「偽札の試し刷りです。こちらが現物らしいです。円、ドル、ユーロが確認されています」 先輩「……えぇ?」 札入れを出して自分の万券と見比べる。 先輩「これがスーパーノートってやつか?」 美波に渡す。 美波「厳密には、スーパーノートは北朝鮮が関わったとされる100ドル紙幣を指します。ですが、これは……」 相棒「ユーロの原版を作ったらしい者を確認しています。現在、捜査員3チーム、戦術班3チームを張り付けています」 先輩「そいつ一人の仕事じゃねぇだろ。どっかと繋がりがあるはずだ。そこいらを把握しろ。そいつ、どこだ?」 相棒「川越です」 先輩「追加の人手は大宮と池袋に出させろ。こっちだって暇じゃねーんだ」 美波「課長……」 先輩「本局に行く。車で話そう。しばらく任せる」 相棒「了解」 美波「すぐ手配します」 リムジンで。 先輩「どう思う?」 美波「驚くほど精巧です。これはニセサツ、偽造紙幣の範疇を超えています」 先輩「まじでな。びびったよ」 美波「これが大量に市中で使われたら経済への影響がありえます。また、ドルやユーロを交換されたり持ち出されたりすれば、我が国の信頼が失われかねません」 先輩「国家反逆罪クラスだなぁ」 美波「その通りです。なんらかの意図があるとしか思えません」 先輩「つまり、俺たちへの挑戦ってワケだ」 美波「私は、そう判断しています」 先輩「川越には、あすかと映莉子、捜査員を3人追加しとけ」