闇のうた？

「その格好、なんなんです？」 ソーサラーでもあるまいし、ウイッチハットをかぶった黒っぽい格好のダークエルフを見ながら、狐耳の警備員が首をかしげる 「ふふふ、悪いか？」 「？、悪くないけど……？」 ショボーン・・・・・・ 「悪い奴に見えないか？」 「かっ、かっこよく見えるよ！！」 （頭悪い奴に、とか言ったら泣きそうだし・・・・・） なぜか意気揚々とステージに出ていくアーゼリン。 『 我らの心の　内側を 自由の風が　吹き抜けて 誰もが選びし　歩む道 その行く末は　わが想い 未来に届く　無垢の風 ～ 暗き世界に　光差し いかなる苦難（みち）も　照らし出し 自由の風が　背中おし 希望の光が　先をさす 』 （バードとしては本物なんだけど・・・・・・。 こんなお母さんだなんて紹介しにくいよ） 熱唱する母を見ながら、ダキニラはため息をつくのだった。