ウンダバー＿の　へんないきものずかん！

「ミミボウズ」 体長500mm～600mm 全長10m～18m 温暖な海に生息する比較的大型の海棲哺乳類。 強靭な4本の触腕にくわえ18本もの触手を備え 海中を自在に泳ぎ他の魚類を捕食する。 触手には無数の鉤を備えた吸盤を多数もち 岩肌や樹状植物の表面に食い込むように触手を固定する。 定期的に陸に上がる習性を持ち、 陸上で頭膜を拡げた姿が、頭髪をまるめ出家した 僧のように見えることから 「大耳坊主」が普通名称化し「ミミボウズ」となった。 頭部に二対の被膜をそなえ、海中では浮力の調節や 加速時の舵切りなどに役立てている。 ある周期で訪れる特定の時期に月光からの波長を受け 陸に上がる姿目撃されている。 頭部の浮袋を拡げ、風に吹かれふらふらと漂う姿は 風を頼りに漂う綿毛のようと揶揄され 「風頼、風頼（ふうらふうら）」と和歌に詠まれ まるで風に揺らぎ、安定感のないさまを指す表現のもととなった。 また、風と調和するという意味での 「風和、風和（ふうわふうわ）」の語源とする説もある。 上陸時は大きな二対の被膜は、風を受ける帆の役割だけでなく 空気を内部に取り込み生体膜濾過による空気中での体液への 効率的な酸素の取入れに役立っている。 上陸する目的については様々な学説があり 交尾、産卵を目的としたものや 陸上内臓器官を維持する為の必要栄養素の確保 体内組織に月の波長を取り込む為、といわれている。 一定周期で外気を取り込むという性質上 やがては陸上への適応の可能性のある生物として 当種を危険視する声も上がっており、現地住民による 排除活動が激化しており絶滅が危惧されている。 一部内臓を除く全身が食用に適し、味はカニににて美味だという。 いや、無理があるだろ。