（美少）女（ハーフ）エルフ教師

「おい聞いたかよ……」 学び舎の、授業前の教室で、学生たちが雑談をしている。 「ああ、シルビア先生、プロレスに乱入したらしいぜ。銀髪の半妖魔っていって」 10代半ば、普通の市民の子供だったら、仕事についていても当たり前の年頃だ。 「ちょっとエッチでかわいい服着て、ゴルドン先生も倒しちゃったって、すごいね」」 洋の東西を問わず、この年頃の子供たちは、その手の噂話が大好きだ。 「はい！！授業始めるわよ。席について静かにしなさい！！」 とそこに、銀髪の半妖魔ことシルビアが入ってきた。 「であるからして、この場合の呪文構築は……」 黒板の前に立った、銀髪のハーフエルフが、教科書を片手に授業を行っている。 普段はかけない眼鏡をかけて、ローブを着た姿はいっぱしの魔法教師風だ。 少し大人びて見えなくもないが、子供が無理して大人ぶっている印象もぬぐえない。 そんな様子を見て。 （シィルちゃん先生。かわいい。お買い物一緒に行って着せ替えごっこしたい） （シィルちゃん、やっぱいいぜ。最高だ！！） （シルビア様、美しい上に賢くて、そのうえ醜い男オークにも打ち勝つなんて尊敬しますわ）） 子どもには人気がないシルビアだが、一定以上の年齢の男女生徒には人気があった。