斥候を引き受けてくれるのは嬉しいですが、無茶をしてはいけませんよ
僕の憧れの先輩。 士官学校の頃からずっと好きだった。 僕の一方的な片思いで、彼女は学年すら違う僕のことをあまり知らないだろうけど。 僕には人より秀でている部分がないから、目立つようなことがなかったし。 影が薄いだけともいうが… それでも僕は、運よく先輩の率いる隊に配属された。 もうそれだけでいつ弾除けにされても本望だと言える。 僕にできることならなんだってやるつもりだ。 隠密行動は数少ない得意分野。 脇役でもいいから、先輩の物語に名前を残せるように精一杯頑張るぞ。