今日は縁日なんだから、店番終わったら花火くらい見に来なさいよ
今日は縁日。 境内周辺に露店が立ち並んで賑やかになる。 少し年の離れた従妹とその友達が僕を縁日に誘ってくれた。 僕は店番があるので夜までここを離れることができない。 丁重にお断りして、その背中を見送った。 毎年の恒例行事みたいなもんだ。 本当は僕だって今すぐにでも遊びに行きたい。 でも、毎年、花火だけは必ず見に行くようにしている。 露店を楽しむ時間はないけど、その花火が本当に綺麗なんだ。 しかも、なんだかんだ従妹が食べ物を買って差し入れてくれる。 花火を眺めながら、それを頬張るのが僕の毎年の楽しみ。 本当に従妹は優しくていい娘に育ってくれたと思う。