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最強
すいません シスターぜんざいを倒すために、最強の刺客を用意しました https://www.aipictors.com/works/494366/ 冒険者の店の訓練場 「おい、おまえら、シスターに稽古つけてもらおうっていう、骨のあるやつはもういねーのか」 店のマスターは、地面に倒れ伏している冒険者たちを一瞥して頭をかく。 「ちっ、しゃーねな。うちの店最強の格闘家(グラップラー)を出すしかねーな」 ・・・・・・ 「呼んだクマ?」 (かっ、かわいい・・・・・・) とそこに。 カーン!! 「あんたたち!!いつまで遊んでんの!!ご飯だよ!!」 「ご飯!!たくさん食べるクマ!!」 何で呼び出されたのかもわからないまま、はしゃぎながら戻っていくクマ娘。 地面で寝ていたはずなのにむっくり起き上がる冒険者たち。 「シスターもご一緒にどうですか?」 「・・・・・・ええ。ありがとう」 (飯を握っている奴が最強か?) お玉の音一つで一触即発?の空気を打ち破った、美食の巫女を見て、マスターはしみじみ思うのだった。