あら、偶然ね。…おいで、久しぶりにたっぷり可愛がってあげる♡
舌なめずりして僕に近づいてくる軍服の女性。 偵察中にとんでもない女に見つかった。 彼女には士官学校時代に犬として随分痛めつけられたものだ。 彼女はとんでもない加虐癖を持っており、 僕の苦痛に歪む姿を涎を垂らしながら楽しんでいた。 他にも犬と呼ばれている人はいたが、 みんな彼女の鞭に耐えられずに士官学校を去っていった。 教官たちは見て見ぬふり。 彼女が王家の懇意にしている貴族の出身だから。 僕はどんな苦痛にも耐えた。 憧れの先輩と同じ軍に入るために。 ただそれだけのために。 僕は今、その憧れの先輩のために動いている。 絶対に犬に成り下がるわけにはいかない!