おやおや、こんなところでキミに会えるなんてね
いつものように森を散策。 今日はどんな種族に出会えるか楽しみしていると、 目の前に現れたのは僕と同じ人間のように見えた。 かすかに聞こえる鈴の音がなんとなく幻想的な雰囲気を醸し出していた。 どうやら向こうは僕のことを知っているみたいだけど、 僕は初めて会った彼女のことをもちろん何も知らない。 彼女はまじまじと僕を眺めた後に、 小さな鈴を手渡して僕の耳元に囁いてきた。 この鈴を身につけていると、 今まで僕を警戒して近寄って来なかった種族が顔を見せてくれるかもしれないという。 そんな魔法のようなアイテムがあるなんて… これはいつも以上に散策が捗りそうだ。 この喜びを伝えようと彼女に向き直ると、 すでに彼女の姿は跡形も残っていなかった。 いったい何だったんだ…