あぁ…この鎖の触感が堪らないわ…ゾクゾクしちゃう
教会の物置を掃除していた時のことだった。 奥の方からかすかに声が聞こえる。 そっちの方には本棚が並んでいて部屋なんてないはずなのに。 気になって分厚い本を数冊抜き取って覗いてみた。 目が合ってしまった。 鎖を身体にまとわせながら、恍惚とした表情でこちらを見るシスターの姿。 じっと見つめたまま舌なめずりをしている。 早くここから逃げないと! 何だかよくわからないけど、ここにいてはいけない気がした。 一目散に物置から逃げ出そうと駆け出したが、箒に躓いて盛大に転んでしまう。 痛みに耐えながら物置の扉を開け放つと、鎖を持ったシスターが目の前に立っていた。