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感謝の頂へ✖︎くま娘🐾
前作 https://www.aipictors.com/works/487698/ くま娘が積み木を始めたきっかけは、ほんの暇つぶしだった。ふと手に取った小さな木片を、なんとなく積み上げたのが最初だったのだ。しかし、気づけばくま娘はその世界に没頭し、いつの間にか積み木に心惹かれるようになっていた。 それから日々積み木を積み上げ、技術を磨いていく中で、次第にくま娘は己の積み木技術に限界を感じるようになった。そして何度も悩みぬいた末に辿り着いた答え、それは「感謝」だった。 積み木を通して得た喜びと成長への感謝の気持ちを表すため、くま娘は決心する。 「一日一万個、感謝の積み木積み!」 くま娘は心を落ち着け、木片にそっと触れ、祈りを捧げ、構えて、ひとつずつ積み上げる。この一連の動作に当初は5〜6秒かかり、一万個を積み上げるために18時間以上費やした。 積み終えると、くま娘はそのまま倒れるようにふかふかのクッションの上で眠り、起きてまた積む。そんな日々が続いた。 やがて2年が経ったころ、彼女は驚くべき変化に気づく。 一万個の積み木を積み上げても、まだ日が暮れていないのだ。 そしてくま娘は、積み木を積むスピードがもはや人知を超えた段階に達していた。