ミリシラ様の異世界百景その3「妖精の森（ハロウィンver.）」

地球の皆の者、こんクエスト～！！全知全能の大賢者「ミリシラ・シッタカブール」様じゃぞ～！皆そろそろワシの事憶えてくれたかのう？ 今日は魔法学校の裏手に広がる「妖精の森」に来ておるぞ！ここは自然そのものの化身ともいえる精霊が住む森で、魔法使いにとっては聖地の一つじゃな。その精霊の加護を得ようとする妖精たちが吐いて捨てるほど住み着いているので「妖精の森」と呼ばれとる。ちなみに精霊や妖精は攻撃呪文を吸収するので、そういう意味でも魔法使いには一目置かれとるな。 ところで、この妖精たちはかなりのイタズラ者でのう。特にハロウィンが近づくとカボチャお化けに扮して森を訪れるものに悪さをする（ガッ！）痛ったあ！何じゃい！？おい妖精ども、これ滅茶苦茶に皮が硬い木の実じゃろ！人に投げていいもんじゃないじゃろが！（ヒュンヒュン！）言ったそばから投げるな！ワシの「ぷりちー」な体にキズが付いたらどうしてくれ（ガッ！）っ・・・！ 貴様らぁ～～～～～！！そっちがその気なら戦争じゃぞ！ワシは全知全能のミリシラ様じゃぞ！貴様らのツラでドッジボールしちゃるわい！ぶっ壊れた奴からパンプキンパイにしてやるから覚悟せい！うおりゃ～～～！！ かー！うんまいのう！溜飲が下がるってもんじゃい！いつだったか、お菓子の好きな魔法使いにジョークで教えた魔法が本当に役立つ日が来るとはのう。まああいつは皿を燃やしたりしがちじゃったが。今度生徒どもにここの妖精にはどんな魔法が効くのか調査する課題だしてやろうかの。 ・・・あ、いかん！地球人たちをほったらかしじゃった！すまんすまん、ボケナス妖精どものせいで大人げなく頭に血が上ってしもうたわい。ワシはおやつタイムを続行するので、今日はここまでじゃな。見てくれてありがとうなのじゃ！おつカブール～！！ はぁ～、パンプキンパイうんまいのぅ・・・油断したらおデブぅになってしまうのじゃ・・・。