本能からの高揚と歓喜
「アイツは勝利や金の為、名声を得る為に戦ってるんじゃない…自分が楽しむ為に俺達を殴りに来たんだ…」 秘密裏に行われている非公式の試合会場で 人を殴る事に何の躊躇いもない男達とモノ好きな観客達に戦慄が走った。 素性不明かつ異形の外見を持つ匿名希望の女が自分よりはるかにデカい格闘家をその拳で吹っ飛ばしたのだ。 唖然とする男達に優しく微笑みかけるリングの上の女 「来いよ…まだまだ終わんねーぞ?」 これを見ていたとある人物はその破壊力と倒された男達が目を開けたまま虚ろな表情のまま気を失っていたことから、彼女の拳にキス・オブ・ザ・ドラゴンと名付けた。