各国軍、外交関係者との会談のため地球に赴いた総参謀長

だが、先輩は明らかにISRの標的、しかもトップリストだろう。 地上に降りたら諜報特務庁の襲撃が想像されるので、理沙は総参謀長を行かせたくなかった。 もし行くのなら、1個艦隊の護衛、そしてアンスィンカブルに座乗して欲しかった。 2枚目：美波「総司令閣下、総参謀長の副官として必ずお守りいたします」 3枚目：美波「閣下の代わりに引き金を引き、この体を盾にます」 いつのまに宇宙軍に入って先輩の副官になったんだ？ つか、そういうキャラだっけ？ 先輩「で、おたくの宇宙戦力は？」 美波「旧式とは申しませんが、月と往復できるていどのフリゲート2隻、 衛星軌道上が活動範囲の小型艦7隻です」 IRN参謀長「……」 4枚目：先輩「それを買おう。その上で、ドック入りあるいは建造中の護衛艦3と哨戒艇9を供与する」 IRN参謀長「閣下、我々にどうしろと？」 先輩「不用品は投棄したまえ。ついでに不要なモノも積んでしまえ。詳細は地球帝国第3艦隊と調整したまえ」 美波「（コイツ、やべぇ人だ……）」 美波「……」 5枚目：先輩「交渉にはコツがあるんだ」 美波「相手に”ノー”と言わせないことですね？」 先輩「そうだ。我々にはそれができる力がある。 だが、時には逆もある。さっきの例だ。相手にYesと言わせる」 美波「……私にはできません」 先輩「かまわんよ。次のお客の時間だな」 美波「EUの方々です。フランス、オランダ、ベルギー、ポーランド、ハンガリーの方々です」 先輩「Українаの問題も片付けられない連中だ 笑」 美波「（この人、ナニそんなにキレてんの？）」 6枚目：先輩「よう！　書類」 副官（美波）から受け取った書類を乱暴に投げつける。 それはEU各国に送った、空軍の配備と攻撃指示書だ。 先輩「俺が送ったのはいつだ？」 フランス航空宇宙軍指令「先週です…」 美波「正確に述べてください。9日前です」 先輩「地球帝国宇宙艦隊総参謀長が、これほどコケにされるとはなぁ…貴様達、俺と戦争するつもりか！？」 7枚目：先輩「signatureしたぞ。お前らもさっさと書け」 8枚目：米海軍参謀「やりすぎだ。これ、絶対に問題になるよ」 先輩「おめーらがコントロールしねーからだろうが」 米海軍参謀「そういう見方もあるな……」」