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我が輩はネコである
名前はタマ。実はロボットである。 普通にしている時はネコそのもの。誰も我をロボットだとは思うまい。 だが、普通のネコと明らかに違う点が三つ。 一つは食べ物を必要としないコト。エネルギー源は博士の趣味だとかで(ピーーーーーッw)になる。 うん?何か変な雑音が入ったような。まぁいい。 二つ目は発情期がないコト。 まぁ、これもロボットなのだから当たり前と言えば当たり前。 最後は、博士の命令に逆らえないコト。 ロボット三原則だが何だかと言っていたが、どうなんだか・・・。 さて、前置きが長くなったが、今日も街へやってきた。 博士から受けたとある命令を遂行する為だ。 おや?ちょうどいい、あの娘にしよう。 とある命令とは、スカートを履いた猫耳少女の足下に近付き、上を見上げろ、というものだ。 これが何の意味があるのか、我が輩には分からないが、我が輩の目に映るモノが博士の研究室の巨大スクリーンに映されているのだろう。 何かの研究なのだろうか? ただ、この行動を行うと、時々我が輩を捕まえようと追いかけてくる娘もいる。 我が輩には、ネコ以上の運動能力があるので、そうたやすくは捕まるコトはないが、一度だけ驚異的な運動能力を持つ娘に捕まったコトもある。 尻に敷かれて大変な思いをしたが、最後は解放してくれた。 元は心優しい娘なのかもしれない。 おっと、こんなコトを考えている場合ではなかった。 さっさと命令を済ませて、午後のお昼寝と洒落込もう。