セラフィムのラブレター
下界を散歩中の熾天使 セラフィム(33歳)天界340歳「はぁ…アリエルちゃんも、ミカエルちゃんも結婚しちゃいましたが、わたくしに春は訪れるのでしょうか?あっ!」 かばんを落とすセラフィム 通行人の男性「あのーこれ落としましたよ」 セラフィム(33)「あ、はいありがとですわぁ!」 通行人の男性「きれいな、羽根ですね〜天使の方でしょうか?」 セラフィム(33)「と、殿方、わたくしの羽根が見えているのですの?(に、人間に天使の羽根は見えないはず、まして熾天使のわたくしなどありえませんわぁ)」 通行人の男性「あ、よかったらコーヒー飲みませんか?自分そこのカフェのバリスタなんですよ!」 セラフィム(33)「え、ええ、ではお言葉に甘えて…」 1週間後の夜の街 セラフィム(33)「あ、あのう、先日の殿方…こ、これ受け取ってくださいませんこと?わ、わたくし殿方のような優しくて、素敵な方をずっと探していましたの💕」 バリスタの男性「天使の最高階級の方が俺なんかでいいんですか?」 セラフィム(33)「も、もちろんですわぁ!わたくしには殿方しかいませんから❤️」