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憑き物筋の青年

2024年03月03日 21時50分
使用モデル名:TrinArt
対象年齢:全年齢
スタイル:イラスト

「私の意思など関係ないのです。私に憑くこれは…………」 もう自分は諦めていると青年は言った。事件は依頼人の青年の意思とは関係なく、この身に憑くものが起こしたのだと。 「しかしそこには必ず自分の願望が混じっているのです。例えわずかであっても……」 「憑きものなんてあるわけないだろ」 探偵はきっぱりと言った。 「あんたが思いたいならいいが、何かい、喧嘩した隣の爺さんが風邪ひいて死んだらあんたの所為か」 「…………。実際そうなんですよ」 「馬鹿らしい。関係ないことを全部自分の所為にしてたら気の病だぜ。まず病院に行って来いよ。でもどうしてもあんた自身が納得出来ないなら」 「ま、待って下さい、何を……」 探偵は厨子の扉を開けて、干からびた黒い物体を取り出した。 「止めてください!いけない!」 「俺はオカルトなんて信じないんでな」 己の目に映る青年の後ろにいるものの敵意をはっきりと感じながら、彼はそれを粉々にした。

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AI絵とAIと作った文。小説はシリーズにまとめてます。

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