こんばんわ
たまたま目が合った彼女は、彼の隣に住んでいる。 挨拶しても無表情。地震が起きても無表情。感情と言える物が感じられず、毎日を気怠そうに歩いている。世間から浮いたような存在であり、嫌でも目について覚えてしまっていた。 でも、彼女も、彼を同じように思っている。 無視すれば良いのに挨拶する彼を。災害があった時に、心配して声掛けしてくれる彼を。すっかり聞きなれた声が今日も来るのかと思い、予想が外れて不満を1つ。 「こんばんわ。挨拶、してくれると思ってたんだが?」 ※全10話で、シリーズ登録をして随時投稿予定。 Hシーンは4、5、7,8、9、10話です。