わたしには彼女がいます。女の子同士だけど、恋人です。
　彼女は、わたしをすごく大事にしてくれるの。

　でも……、わたし、恋人なんてこれが初めてだから。

　恋人としての付き合い方とか、よくわかんない。

　女の子同士だからって、別に男の子と付き合うのとあんまり変わらない……と思う。

　男の子でも女の子でも、恋人にされたら嬉しいことってやっぱりおんなじじゃないかな。

　かわいく思われたいな。付き合い始めたてだけじゃなくて、これからも、ずっと。

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　女の子なら、スイーツとコスメの話題はばっちりにしたいよね！

　かわいいスイーツの話いっぱいしちゃおっと。

「……ほっぺ。ついてる」

「え？　あっ、やだぁ」

　おべんとつけるのも計算通り。

　ほらね。彼女は優しくおべんと取ってくれる。……舐め取ってはくれなかったけど。

「どうかしたの？」

「え？　何が？」

「なんか今日、すごくあざとい」

「ひどい言い方だなぁ」

　でも、否定はできない。ちょっとわざとらしすぎたかな？

　彼女は一つため息をつくと、言った。

「何かあったのか知らないけど、別にいつも通りでいいよ。……アタシは、普段通りのアンタが好きなんだから」

「う、うん……」

「すぐ影響される浅はかなとこも含めて」

「あっ、浅はかってなによう！」

　彼女は笑った。

「ほんと、かわいいよ。――アンタは自慢の彼女だから」

　その笑顔を見ると、胸の中にあったもやもやも飛んでいく。

　ああ、わたしもこのひとがだいすきだ。……何も、心配なんていらないのかもね。