婚約者を愛でるひととき (Short story付)
「この人形、君が作ってくれたの?」 「単に裁縫の練習をしただけですわ」 「ふふ。僕にそっくりだね」 「そ、それは、偶然そうなってしまっただけで…」 「あれ、でも…」 「な、なんですの…?」 「髪は僕と同じだけど、この瞳の赤紫色は君の色だね」 「い、糸が…っ、たまたまその色しかなかったのですわ…!」 「将来、僕と君の子供はきっとこんな感じだね」 「──…っ!?」
「この人形、君が作ってくれたの?」 「単に裁縫の練習をしただけですわ」 「ふふ。僕にそっくりだね」 「そ、それは、偶然そうなってしまっただけで…」 「あれ、でも…」 「な、なんですの…?」 「髪は僕と同じだけど、この瞳の赤紫色は君の色だね」 「い、糸が…っ、たまたまその色しかなかったのですわ…!」 「将来、僕と君の子供はきっとこんな感じだね」 「──…っ!?」
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