モノガタリの魔法使い

勇者パーティーの一人であり、あらゆる魔法を使いこなす天才魔法使い。 見た目は少女のようだが年齢は24でありエルフを除くと一番年上である。 本人曰く、「魔法の才能に成長まで吸われてしまった」とのこと。 魔塔と呼ばれる魔法使い達が集う大陸最大規模の魔法使い集団の長であり、事実上の魔法使いの王でもある。 勇者パーティーで戦っていた頃は勇者とは意識して距離を置いていたため偏屈な魔法使いと称されていたが実はパーティーの為に食事から物資の調達、私財を投じた援助を含め彼の助力無しでは魔王討伐は不可能だったとパーティー内の誰もが認めるほど大きい。 魔法の才能もさることながら頭の回転も速く、魔王討伐と討伐後に新たな勇者が生まれるカラクリと黒幕が存在に気づいた。そして勇者を裏切らなければ死ぬだろうことも理解していたが勇者を負の連鎖から解き放つために己の運命を受け入れ、そして魔塔の幹部達に裏切られ死亡。 薬を盛られて身体の自由を奪われ魔法を使えないようにされた挙句三日三晩魔塔の男達に嬲られた末に生きたままバラバラにされ【魔法の材料】にされるという凄惨な最期だった。 ーーーーーしかしそれさえも彼の計画のうちにであり、賭けではあったが紆余曲折あり計画は成功。スライムとして復活を果たした。 魔王となった勇者を影から支え、女神討滅を成しとげるのに必要な情報を集めもしており女神がその神格を零落し、本来の姿を晒したのは彼の仕掛けた策によるもの。 女性的な外見にはコンプレックスを持っていて男の視線に辟易することもあったが、勇者だけは心が惹かれた。 誰よりも真っすぐに自分を見てくれる存在。彼の視線の先にあるのは自分ではなくとも、ただ彼の幸せの為に己の気持ちを内に秘め、支える。命すら賭すほどの想いが、彼の中にあったのだ。 余談だが女神討滅後は解体した魔塔を復活させる傍ら勇者達の面倒を見たり二人の間に産まれた娘を可愛がったりと充実した生活を送っている。 というわけでたまにちらっと出てきた偏屈な魔法使いです。 好きな人をこれ以上好きになって我慢できなくならないように距離を置いていたために偏屈だと思われてしまっていた子。 心が女というより好きになった相手が勇者だったというイメージです。 彼は元々平民の出で４人の弟、妹がいたので面倒見が良いですし、根はいい子です。魔法の才能を認められてからは本人もそれ以外に熱意を注ぐものがなかったので魔法にのめりこみました。 という感じです。 ずっと出したいと思っていたキャラなので出せてよかった。