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小さな空を

ダキニラはふと背後の気配に気づいて、目をしばたたかせる 足を止めたりはしない だが、次の瞬間、路地の壁を蹴って中空に舞い上がる 路地の隙間から覗く小さな空が、ダキニラの細身の体でいっぱいになり 「あたしになんか用かな?」 標的を見失った尾行者は、背後から掛けられた声に、みっともなく身をすくめた そのまま、心得も何もなく脱兎のごとく逃げ出した 「リリちゃんかもと思ったけど。あそこまでへぼじゃないよね」 ダキニラは、遁走する暗殺者の背中を見つめながら、新しくできた友人に染み付いた匂いを思い返していた

Comments (13)

Kinnoya
2024/10/01 11:55
杖先なぎ
2024/09/27 08:38
ガボドゲ
2024/09/26 22:55
猫団子🐈‍⬛🍡
2024/09/25 04:44
thi
2024/09/24 14:19
ぜんざい

コンかわ

2024/09/24 13:27
magic
2024/09/24 12:04

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